敬老パスアンケート結果記者会見
日本共産党神戸市会議員団は、今日、「昨年10月に有料化された敬老パスについての市民アンケート」の結果を市会記者クラブで発表し、会見をおこないました。
<アンケート結果概要>
【実施内容】
神戸市が、昨年10月、多くの市民の反対の声を押し切る形で敬老優待乗車証(敬老パス)を有料化したことについて、利用者への影響を調査するとともに、利用者・市民の声を直接聞くために実施しました。設問項目は、利用回数が減ったかどうか、負担がどれくらい増えたか、また今後の在り方などについて聞きました。
【配布枚数と返送数】
12万枚を配布し、5359人から返送(2月15日現在)
【年齢別】
70歳未満が1679人(31.34%)、70歳以上が3554人(66.34%)、不明は124人(2.31%)
【男女別】
男性が2619人(48.87%)、女性が2684人(50.08%)、不明が56人(1.04%)
【設問:有料化後の利用回数について】
有料化後の利用回数については、「減った」という人が47.07%、「変わらない」は40.99%となっており、「増えた」は3.00%にとどまっています。
半数近くの人が利用を手控えているということは、敬老パスの「高齢者の社会参加の促進と移動支援を行い高齢者福祉の増進に寄与する」という本来の趣旨を大きく損ねていることが明らかになっています。
男女別では、男性が「利用が減った」という人が36.66%にもなっており、女性の29.58%と比べて7ポイントも高くなっています。男性高齢者が、外出を控えていることがわかります。
【設問:有料化後一か月で増えた負担額】
有料化による家計への負担については「3000円以上増えた」という人が17.46%にもなります。「1000円~2000円増えた」という人は31.38%。高齢者に大きな負担を強いていることが明らかになっています。ここでも、男女の差が出ています。「3000円以上増えた」が、男性14.35%に対して、女性は20.98%。逆に「1000円まで」という人は、男性30.26%に対し、女性は27.17%です。女性より男性が、利用回数を減らしたり、行動範囲を小さくしていることがはっきりわかります。
【設問:敬老パスの今後について】
敬老パスの今後については、61.45%が「無料に戻す」としています。乗車ごとに負担する現行制度」は26.42%ですが、自由意見で「2年後の値上げは絶対止めて」という声がたくさん寄せられています。「その他」(12.05%)とした人からは、交付するときに、一定額を負担し、利用するときは無料」という意見が多くあります。
【自由意見より】~回答者のほとんどの人が自由意見を記入されています。
★敬老パスについての意見
「坂道なので、今までは行きは歩いて、帰りは荷物もあり、坂道が上りになるので、バスに乗っていたけど、今は少し休み休み歩いている。毎日のことですので、とても疲れます。出かけることも少なくなった」「50円といっても、乗り継ぎをすれば額は多くなる」などという声が寄せられています。
また、「戦後、必死に働いて日本や神戸の発展のために頑張ってきた。あまりにも年寄りいじめの政治がひどい」と、税金、後期高齢者医療制度や国民健康などの保険料引き上げへの怒りの声も強く出されています。
同時に、今の制度があまりにも複雑で利用しにくいことへの批判が多かったのも特徴です。
「チャージの仕方がわからない」「カードの残りの金額が表示される時間が短いのでわからない」「乗る時と降りるときにタッチするバスと、降りるときだけタッチするバスがあるので、迷う」「山陽バスは、50円を払わないといけないので、財布から出すとき困る」という声に代表されるように、高齢者に大きな負担と混乱をもたらしている実態が浮き彫りになっています。特に、残高が表示される時間がものすごく短いため、「お金がいくら残っているのかわからない」と、不安を持ちながらの利用となっています。山陽バスは、ICカードが使えないため50円を投入することになっていますが、このことも高齢者に混乱と戸惑いをもたらしています。
有料化によって「外に出る回数が減ることで、逆に医療費などが増えることになる」という声が、若い世代も含めて、多数寄せられています。
★敬老パス以外の意見
神戸市への意見で、ムダづかいをやめてという声がたくさん寄せられました。特に、神戸空港を建設したことに対する批判は、今も強いものがあります。「赤字になることが分かっていながら、神戸空港をつくって、そのツケを高齢者に押し付けるな」とか、「アクセスは、廃止し、福祉に回すべきです」など、海上アクセスについても、廃止を求める声が強く出ています。
また、11月からスタートしたゴミの指定袋制についても「レジ袋で出していたのに、それをまた指定袋に入れて出すので、ごみを増やすことになる」「指定袋以外ならなぜだめなのか、理由がわからない」「事実上の有料化」という声とともに、とり残しに対する批判も強く出ています。
★まとめ
神戸市の調べでも、有料化後の市バス利用者は30%も減っており、アンケート結果を裏付けています。外出を減らすことが、高齢者の健康に悪影響を与えることは明白で、今後、医療費や介護費用の増加につながることも確実です。敬老パス有料化で、今後、神戸市としては、負担を増やさずにすむことになります。また、民間バスなども、収入増につながるかもしれません。しかし、将来的に見れば、高齢者の外出を抑制することで、地域経済にはマイナスとなります。さらに、医療費や介護費用などが増えるなど、財政にも悪影響を及ぼすことになります。自由意見でもあるように、高齢者福祉は、医療、介護、さらに地域福祉や敬老パスなど、すべての福祉施策を総合的に検討するべきです。
敬老パスだけでなく、空港にしてもごみ袋にしても、市民の意見を無視して、強引に進める神戸市、矢田市長の姿勢が、市民の批判を呼んでいることがあきらかになりました。
以上
☆明日は、この敬老パス問題を含めて、松本のり子議員(東灘区)が、市長に対して代表質疑をします。
午後1時からの予定です。ぜひ傍聴にお越しください。
森本真の質問が映像でご覧いただけます!
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