2011年9月、都市消防委員会に出された災害公営借上住宅に市営住宅として住み続けられるよう求める陳情についての各党の態度【会議録抜粋】
2011.09.22 : 平成23年都市消防委員会(抜粋)
<災害公営借上住宅に市営住宅として住み続けられるよう求める陳情について>
◯陳情者 私は,神戸市長田区●に住んでいます○○と申します。
私は,神戸市住宅供給公社が建設し,神戸市が災害公営住宅として借り上げている明泉寺南住宅に住んでいます。明泉寺南住宅では,7月に住みかえの説明会が行われました。明泉寺南住宅は平成30年4月30日が期限です,移りたいところのあるアンケートに記入してください,早く移りたい人は住みかえあっせんに応募してくださいとの説明がありました。
しかし,多くの入居者は,市営住宅として明泉寺南住宅にそのまま住み続けたいという思いでした。市長に手紙を書こう,自分たちの思いを伝えよう,と個人が書いた市長への手紙は入居者の過半数を超える47通にもなりました。その市長への手紙の一節をご紹介させていただきます。
体が悪くヘルパーさんに来てもらい,今ここを出ろと言われたら,死ねと言われることです。どうかここにいさせてください。74歳の私を助けてください。主人は住宅近くの施設に入所中,私は肢体不自由にて引っ越しは無理です。できればこのままの状況にて過ごしたく思います。よろしくお願いします。この住宅に住み続けたいと切に願うばかりです──ちょっと間違いました,もとに戻ります──今,この環境を変えろと説明されても,今さら変えることは精神的に苦痛です。このままこの住宅に住み続けたいと切に願うばかりです。私も83歳になり,外に出られなくなり死ぬまで住宅におらせてください。ここでなら何とかひとり暮らしできるけど,知らぬところへ行かされたら不安でなりませんなどなど,本当に転居に不安を抱えている入居者ばかりです。
入居者の多くは,高齢者や障害者であり,病気などを抱えながら住民が協力し合ってやっとの思いで暮らしています。16年前の阪神・淡路大震災で住宅を失った被災者でもあります。やっと手にした市営住宅,そのまま住み続けたいというのがみんなの思いです。私たち明泉寺南住宅だけでなく,市営住宅や県営住宅として借り上げた住宅に住んでいる皆さんも同じ思いだと思います。
また,神戸市住宅供給公社は破産という新聞記事を見ました。これから私たちはどうなってしまうんだろうという不安がさらに増しました。どうぞ,借上住宅は公営住宅として引き続き住み続けられるようにしてください。
最後に,東日本大震災で,今なお多くの被災者の皆さんが大変な生活を余儀なくされています。生活の基本となるのは住まいです。住まいの再建,公営住宅の建設はこれからです。住みなれたところにコミュニティを守りながら生活再建を行うことは阪神・淡路の教訓です。やっと入居できた住まいが20年で追い出される。出ていかないといけなくなる。こんなことは再び起こらないように,今住んでいる借上住宅からの追い出しはやめてください。よろしくお願いいたします。
ありがとうございました。
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◯井澤都市計画総局長 おはようございます。都市計画総局でございます。着席の上,ご説明申し上げます。よろしくお願いいたします。
(略)
続きまして,陳情第10号災害公営借上住宅に市営住宅として住み続けられるよう求める陳情につきましてご説明を申し上げます。
追加でお配りしております資料4をごらん願います。
陳情事項は,1つ,住み続けたい入居者に対して,引き続き市営住宅として入居できるようにすること,2つ,神戸市住宅供給公社が破産した場合,公社の借上住宅を市営住宅とすることであります。この陳情に対する神戸市の考え方をご説明申し上げます。
借上市営住宅は,震災時に住宅を失われた被災者の方に対して,早急かつ大量に住宅を供給する必要があったことから,20年の期限で都市再生機構や民間,公社の賃貸マンションを市が借り上げて,緊急的に市営住宅として供給したものであります。
現在,既に借上市営住宅全体の3割以上が一般公営住宅として被災者以外の方の利用に移行しております。
また,市が建物所有者に支払っている借上料は,入居者が負担していただいている住宅使用料や国の補助だけでは不足するため,市民の税負担による一般財源で補っている状況にあります。市の考え方の1つは,借上市営住宅を緊急的措置として導入した目的や財政負担,借上市営住宅全体の入居者間の公平性確保の観点から,借上市営住宅については契約に従って順次返還していく必要があります。この借上市営住宅は,20年の期限で住宅を供給したものであり,20年経過後は民間賃貸住宅として家賃,敷金等の条件が設定され,入居を継続するか,または他の住宅へ住みかえて,借上住宅を返還することになります。
2つ目の考え方としましては,都市計画総局外郭団体あり方検討委員会から公社のあり方について,1)入居者や借上特優賃のオーナー等関係者への配慮をできる限り前倒しで行うこと,2)まちづくりなどの公共性や政策性の面から今後も継続する必要のある業務については,市及び他の外郭団体が継承すること,3)これら1)2)の前提を置きながら,必要な公共サービスは維持しつつ,法的整理により解散することとの中間まとめをいただいているところであります。これを踏まえまして,公社からの借上市営住宅としての借上期間中は入居者が継続居住できるよう,公社と市の間で調整を図ってまいります。
一方,借上期間経過後は公社からの借上市営住宅についても他の民間やURの住宅の入居者との公平性を図る観点から,他の市営住宅へ住みかえていただくことを基本に対応をしてまいります。
なお,借上市営住宅の返還に当たりましては,現在進めております意向調査や説明会の実施により入居者の実情や課題を把握しながら,希望に沿った地域の市営住宅に住みかえていただくことを基本として,より一層丁寧できめ細やかな対応を行い,無理のない住みかえと居住の安定を図ってまいります。
これで陳情第10号災害公営借上住宅に市営住宅として住み続けられるように求める陳情についてのご説明を終わらせていただきます。
(各委員の質疑 議事録を参照してください)
◯委員長(高山晃一) (略)
次に,陳情第10号災害公営借上住宅に市営住宅として住み続けられるように求める陳情について,各会派のご意見をお聞かせ願います。
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◯民主党(藤原武光委員)
陳情第10号について意見を申し上げたいと思います。2つに分かれて陳情されております。1つ目は,住み続けたい入居者に対して引き続きこのまま市営住宅として入居できるということで陳情がありました。この件についてですが,先ほど当局からも取り組みの報告がありましたように,順次4グループに分かれて入居者の皆様方に説明会及び意向調査について来年の3月ごろまで順次行われると,こういうお話でした。今,2期まで説明が終わった段階で,そういう意味では全体のまだ把握がこれから行われるということもあろうかと思いますし,報告の中では既に早期の住みかえのご希望もあったり,いろいろとご希望いただいているようです。
そういう状況と,それからこの災害公営住宅に対する制度上のことと具体的な対応について,今,神戸市が進められているわけですけれども,それについては理解ができると思います。そういう意味では全体の状況を把握できることにまだ少し時間がかかると。しかし特に障害者の皆様方や,あるいは高齢者の皆さん方,特に高齢者の方は単身が多いということですから,属人的に,好意的にいろいろと配慮するというお話もありました。当然,この中にはいろんな選択肢があるということだということで,お聞きをしておりました。現段階では当局の対応について了とせざるを得ないというように思いますけれども,来年の最終段階でまとまった段階で,さらに踏み込んだ対応もできるように,これは我が会派としても要望をしておきたいと思います。
それから2番目の供給公社のお話,これは中間的な取りまとめで年度内に神戸市としての結論を出すと言われております。特に,ここにお入りの皆様方については公共性を担保して,引き続きご安心できるような体制をとりたいということを前提にしたまとめ,検討されるというふうに報告もありましたので,この陳情についてはさまざま申し上げましたことを踏まえて,審査打切というふうにしたいと思います。
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◯自由民主党(むらの誠一委員)
我々も結論を申しますと,今回の陳情に関しては審査打切を主張したいと思います。我が会派としても,先ほどの質疑の中で申し上げましたけれども,市長に対する要望を出しております。当局からは,現在進めている意向調査,説明会の実施により入居者の実情や課題を把握しながら,一層丁寧できめ細かい対応を行っていくという答弁もございましたし,私,先ほど申し上げましたけれども,すべてを排除せずに,当然,高齢者,それから障害者,いろんな個々の実情というものにも対応をしていただけるというふうに解釈をしております。先ほど民主党さんもおっしゃいましたけれども,現段階ではまだその意向調査を進めている状況でありますから,我が会派としては現段階では,この陳情に関して打ち切りを主張させていただきたいというふうに思っております。
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◯公明党(藤本浩二委員)
陳情第10号につきましては,借上住宅の入居者にとりましては,住みかえによる家賃の上昇であるとか,また住みなれた地域や人から離れて寂しい思いをするなど,住みかえによるさまざまな不安があることと存じます。公明党神戸市会議員団として,本年2月9日に借上市営住宅入居者の移転への配慮を求める要望書を矢田市長へ提出しております。今回の陳情につきましては,借上市営住宅を緊急的措置として導入した目的や財政負担,他の民間やURの住宅の入居者との公平性を図る観点から,審査打切とさせていただきます。
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◯日本共産党(大かわら鈴子副委員長)
採択をお願いします。多くの高齢者の方が今不安に強いられているということでは,本当に大変な状況やと思います。ぜひ,住み続けられるということを早急に決めていただいて,皆さんに安心をしていただけるようにということを要望しましたし,このことについても引き続き皆さんの声を聞いて,これからも対応していくということでしたけれども,継続をするということを求めていますので,採択です。
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◯みんなの党(池本 真委員)
この陳情に関しては,不採択でお願いします。理由は,その2点ある中で,引き続き市営住宅として──ごめんなさい,住み続けたい入居者に対してという1番のところの部分に関しては,やはりその20年期限という震災のための特例的な状況であって,これを継続するということは,今現段階においては継続させていきますということを結論が出せません。2番のところに関しては,これは住宅供給公社の後も,その期限までは市がもちろん別の外郭団体でも責任を持って管理していきますというようなお話を聞きましたので,このことに関してより一層丁寧できめの細かい対応を行い,無理のない住みかえと居住の安定を図っていくという市の姿勢に対しては,ぜひそのようになってほしいということで考えております。ですので,より一層の丁寧な対応ですとか,無理のない住みかえとか,そういったところが実際問題になったときは,またそのことで対応をしていきたいと考えておりますので,陳情に対して採択か不採択かをはっきりさせるということが望ましいということなので,党としては不採択としておきます。
以上です。
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◯自民神戸(坊池 正委員)
自民党神戸は当局の説明を了としまして,この陳情10号について審査打切と主張します。以上です。
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◯委員長(高山晃一) 以上のように,各会派のご意見は採択・不採択・審査打切の3つに分かれておりますが,本日結論を出すことについては意見が一致しておりますので,これよりお諮りいたします。
まず,本陳情について採否を決するかどうかについてお諮りいたします。本陳情の採否を決することに賛成の方は──念のために申し上げますと,採択または不採択を主張される方は挙手願います。
(賛成者挙手)
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◯委員長(高山晃一) 挙手少数であります。
よって,本陳情は,採否を決しないことに決定いたしました。
したがって,審査打切となりました。
以上で,意見決定は終了いたしました。
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<森本真の動画コーナー>
1.2011年10月6日 決算特別委員会保健福祉局質疑
2.2011年6月28日 神戸市議会・議案質問
3.2010年2月26日 神戸市議会・予算議会代表質疑
4.2011成都市国際友好都市フォーラムでのインタビュー
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