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2016年10月

2016年10月20日 (木)

「神戸市人と猫との共生に関する条例(案)」についての質疑~2016.10.19

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 昨日(10/19)おこなった議員提出第17号議案「神戸市人と猫との共生に関する条例(案)」についての質疑の内容について掲載します。
 提案議員(公明・菅野議員)と市長部局(久元市長、三木保健福祉局長)に対して質問しています。
 ※やりとりの内容は、後日の動画および議事録をご覧ください。
   こちらが質問した内容を記載しています。




 日本共産党の森本真です。私は、日本共産党神戸市会議員団を代表して、ただいま上程されました議員提出第17号議案「神戸市人と猫との共生に関する条例(案)」について提案議員ならびに市長に質疑します。

 まずはじめに、日本共産党神戸市会議員団の本条例案に対する、現時点での考え方について、一言述べさせていただきます。
 提案議員も条例案の説明で述べているとおり、平成25年9月、国の「動物愛護管理法」の改正によって、「人と動物が共生する社会の実現」が掲げられ、都道府県・各自治体が、その実現のため、施策の充実や条例の新設・改正などがおこなわれてきました。
 とりわけ、猫・犬の殺処分ゼロを実現する取り組みや地域猫活動の支援など施策の充実は、大いに賛成しますが、条例としては、野良猫の繁殖制限に特化した条例ではなく、犬猫をはじめ、「動物愛護管理法」に掲げる動物について共生をすすめる「神戸市人と動物との共生に関する条例」を制定することが重要であると考えます。
 また、殺処分ゼロをめざす具体的な施策については、構想やプランをしっかりたて、着実に実行すべきだと考えます。
 こういう観点から、以下質問します。

1.まずはじめに、提案議員にお伺いします。
 猫単体に関する条例は、調べたところ、海鳥の楽園を猫から守るためにつくられた北海道羽幌(はぼろ)町の「天売島(てうりとう)ネコ飼養(しよう)条例」、飼い主の責任を明文化した佐賀県鳥栖(とす)市の「ねこの愛護及び管理に関する条例」の2つがありました。
 今回提案された条例案が「なぜ猫だけなのか」、「猫だけの条例」でいいのか、お伺いします。

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提案議員(公明党・菅野議員)に対して、再質問

2.猫(地域猫=繁殖制限)に特化したといわれたが、犬も含めた動物愛護の条例を検討していたのではないか。なぜ猫だけになったのか?お伺いします。

3.和歌山県の条例(平成29年4月1日施行)は、このたび猫に特化して、不幸な猫をなくすプロジェクトや地域猫対策を追加し、条例の一部改正をおこないました。全体の条例をつくりながら、施策を充実させていけばいいのではないか?と思いますがいかがでしょうか。

4.条例によって設置される協議会も、猫だけでは不十分と考えるが、施行日の来年4月1日までには、半年近くあります。パブリックコメントを実施して、市民の意見をよく聞いて、内容を充実・検討すべきではないかと考えますが、いかがでしょうか?

5.公明党神戸市議団の平成28年度予算編成に対する要望の中に、犬・猫殺処分ゼロをめざしてとして、動物愛護センターの設置があげられているが、現行の「動物管理センター」と役割が違うのか?お伺いします。

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※写真は歯科条例の時のものです。こんな感じで質疑。



神戸市当局(久元市長・三木保健福祉局長)に対して

 次に市長に対して、伺いします。
 政令市の現状を見ますと、20市中16市で、「動物の愛護及び管理の条例」は制定され、札幌市では動物愛護管理基本構想、京都市では「京(みやこ)・どうびつ共生プラン」など各自治体の考え方や今後の取り組みをしめす計画・プランがあります。
 神戸市の場合、動物愛護や管理、人と動物との共生施策などの計画はあるのか、お伺いします。

      
2.他都市の多くが、「動物の愛護及び管理」を目的とした条例が制定さ  れる中、なぜ神戸市自身が条例を作ってこなかったのか、お伺いします。

3.まず、神戸市がやらなければならないのは、現状把握。それに基づく問題点の共有。そして課題・問題解決の施策ではないかと考えます。
 例えば、札幌市では、学識経験者や市民を交えた札幌市動物愛護管理のあり方検討委員会を設置し、国の基本方針及び北海道動物愛護管理推進計画を踏まえた、札幌市の基本的な考え方など、今後の取組の方向性を示す「札幌市動物愛護管理基本構想」をつくり、飼い主のいない猫対策、動物愛護推進協議会の設置など目標の実現と課題解決に向けて、全国初の「8週齢規制」を含む条例がこの10月から施行されました。
 こうしたことを神戸市もすべきではなかったか(ないか)と考えますが、いかがでしょうか?


4.都道府県に条例や計画があっても、さらにその施策を推進する計画や条例が政令市や自治体にあるんです。神戸市として、国・県の方針をふまえ、動物愛護管理に関する計画、そして、「人と動物の共生に関する条例」をつくる気はありませんか?

5.それでは、神戸市が、計画や条例をつくる機会はなかったのか、
  お尋ねします。
  三木局長、経済社会総合研究所というのをご存じでしょうか?
  (知らない)

6.それでは、久元市長はご存じでしょうか?
  (知らない)
 そんなことはないでしょう。
 市長は内閣府にも勤められていたではないですか。
 経済社会総合研究所は、国の重要課題を担当する「知恵の場」である内閣府のシンクタンクです。
 理論と政策の橋渡しを担う、いわば「知恵の場」の中の「知恵の場」とホームページに書いてあります。
 その経済社会総合研究所の、住民と自治体が協働で取り組んでいる元気な活動や成果を集めた「自治体と協働で元気」というコーナーを存知でしょうか?
 神戸市の取り組みとして、打越綾子成蹊大学助教授(現教授)が「神戸市動物管理センターとCCクロの取り組み」と題して、阪神淡路大震災直後からの動物管理センターと住民・団体との共同の取り組みが紹介されています。
一部紹介しますと、
全国平均から見れば、圧倒的に先進的な神戸市の動物管理センターであるが、だからといって今後改善すべき課題がないわけでは決してない。
第一に、猫の問題がある。といって譲渡事業や猫特に数の多い子猫の殺処分の問題を取りあげています。
第二に、センターの現場での活動を踏まえて、神戸市における動物愛護管理行政の施策の全体像と長期的なビジョンを整えていく必要を説いています。
 これは約10年前の論文です。
この時に、作る機会があったんではないですか?お伺いします。

7.その論文は、こう締めくくっています。
 「動物をめぐる社会問題を解決するために、一般飼い主に対する動物の適正飼養(しよう)に関する積極的な普及啓発や、無責任な多頭飼育による動物虐待や近隣トラブルの解消に向けた取り組みなど、幅広い施策をより積極的に行っていく必要がある。
 こうしたビジョンを議論する場を設ける必要がある。
 神戸市は、災害時における動物救護のあり方を議論する嚆矢(こうし・物事のはじめ)となった土地であるとともに、動物虐待を放置することが大きな悲劇を生むという事実を社会全体に突きつける事件が起きた土地でもある。幅広い施策について、神戸市の経験を生かす議論を展開していってほしいと思う。」
 でも、やってこなかったことをお認めになりますか?

8.さらに、久元市長が誕生してから、神戸市として計画や条例をつくる機会がなかったのか、お伺いします。
 今から2年前の2014年 09月にある議員が書いたブログがあります。
 その議員に相談に来た女性が、「野良猫の哀れな運命を知る事になって以来、人から持ち込まれたり、捕獲した猫の避妊手術を、自腹を切ってやり続けている。彼女の願いは、「野良猫をゼロにする事・殺処分される猫をゼロにする事」だ。とその取り組みと思いが紹介されています。
そして、こういうことも書かれています。
「市も今後、制度を見直すべく、他都市の事例も研究もしている。現在は、市長政策会議に掛けて、議会とも相談し、新しい政策を決定するべく知恵を絞ってくれているようだ」
 2年前にもつくる機会があったんではないですか。お伺いします。

(まとめ)
 これまでの質疑で、神戸市の動物愛護=「人と動物の共生社会をめざす」姿勢そのものが、あまりにも無策、希薄だったというが明らかになったのではないでしょうか?
 最初に言ったように、猫をはじめ殺処分ゼロをめざす具体的な施策などについては、構想や計画をしっかりたて、猫の繁殖規制だけでなく、議員提案条例であっても、「神戸市人と動物との共生に関する条例」を制定することが求められていると考えます。
 議論は、福祉環境常任委員会に移りますが、提案議員のみなさんをはじめ全議員の積極的な論議をお願いし、私の質問を終わります。

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